同じな男


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失恋して落込んでいるいる女を
なぐさめる時
『俺も昔、フラれて落ち込んだこと
あったなぁ…いや、気持ちはよくわかるよ』
という具合に共感を示す。
コレはもちろん悪くない。
なぐさめる時の基本である。
しかし、ここはもう一工夫、
ホントに小さな違いなのだが、
モテ男は
『いや、実はさ、俺もこの前
好きな人にフラれたんだよね…』
と、やるわけ。
わかるだろうか?
“昔”と“この前”
これだけの違いなのだが、
その効果は全然違う。
昔の話 だと
『でも、今はもうそんなに
辛くはないんでしょ?』
的な思考が裏側で働いてしまい、
その場で自分の辛い心情を語る
までには至らないのだが、
この前の話 なら
まさに今
同じような辛い境遇に
私とこの人はいる。
という感覚になり、今の自分の
辛さ、切なさをついつい
話したくなってしまうものなのだ。
まぁ、冷静に考えれば、そもそも
“この前”っていつだよ
って話なのだが(笑)
こういう曖昧な表現を使われた時、
人は自分に都合のいい、今欲する
感覚で勝手にコレを捉えるのだ。
人は似た者同士、自分と同じ
という部分があると
相手に対して一気に親近感を覚える。
それが同じ“悩み”とかであれば
自分の心の中を相手につい、
打ち明けてしまいたくなるわけ。
で、これは自ずと相手に
心を開く、心を許す
ということに繋がっていく。
そして、その延長線上に
カラダを開く、カラダを許す
があるのだ。
口説きたい女と話している時、
何かしらの『俺も同じ』を
そこにのっける。
コレは二人の距離を一気に縮める
とても便利なセリフなのだ。

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